Diseases with Back Pain

Lumbar Disc (Lumbar Herniated Intervertebral Disc)

退行性変性は炎症によって発生するものではなく、加齢や運動量の多さによって軟骨が磨り減り、骨と骨が摩擦し合って発生する疾患です。手にできる退行性変性は指関節が太くなり、骨が突き出るため、見た目にはよくありませんが、手の動きに大きな影響を与えることはありません。しかし、体重を支える膝関節の場合は、退行性変性が多く発生し、放置していると症状はさらに悪化していくため、早期治療が必要となります。

退行性変性の主な症状は、初期の場合、休みをとると痛みが和らぐものの時間が経つと徐々に痛みが続くようになり、関節運動などに支障をきたすようになります。これがさらに進行すると、軟骨が磨耗し、関節の骨同士が摩擦を起こすため、痛みが激化、炎症などが起こることから関節軟膏の退行へと変化していくようになります。退行性変性は主に膝関節で多く見られ、特に50歳を過ぎた女性に多く現れます。60~70歳ごろに症状が悪化する場合が多く、深刻な場合は軟骨がなくなり、軟骨と骨の両端が完全に露出、骨棘という突起ができたりもします。このような骨棘は、経験の少ない専門医には難しい治療とされていますが、ナヌリ病院では精密な関節鏡視下手術での骨棘除去が可能です。

Spinal Stenosis

リウマチ性関節炎は明確な原因がなく、症状が非常に多様で、病原菌が侵入する関節の部位も広範囲に渡ることから診断が非常に難しいとされています。そのため、一般的には1978年、アメリカのリウマチ学会で採択された診断基準に基づき、次の7つの項目のうち4つ以上の症状が現れている場合で関節症状が少なくとも6週間以上続いている場合をリウマチ性関節炎を診断するようになりました。

1) 睡眠後の強直が良くなるまで最大1時間以上かかる場合

2) 3ヶ所以上の関節に腫れや軟部腫瘍が現れた場合

3) 手首の関節や中手指節間関節または近位指節間関節に腫脹が現れた場合

4) 対称性関節炎である場合

5) 医師により骨の突出部、殿部または関節周囲の皮下結節が認められた場合

6) 血清リウマトイド因子が確認された場合

7) 手や手首の前後面の放射線学的検査上、問題のある関節周辺での骨侵食や確実な骨粗しょう症の症状が見られる場合

ナヌリ病院では、簡単な血液検査を通してリウマチ性関節炎の診断を行っています。

血液中の白血球が関節に集まることで関節滑液(joint fluid)が増加し、このため関節が腫れるとともに痛みが生じるようになります。このような炎症が続くと炎症性滑膜が徐々に増生し、骨や軟骨に侵入していくようになり、関節の形を変形させ、関節の機能障害が発生するようになります。

リウマチ性関節炎は通常、発病初期においては指や手首、足指の関節などから発病し、徐々に距踵関節や肩関節、足首関節、膝関節などでも発病するようになります。ここに痛みや硬直、腫脹(炎症や腫瘍などにより腫れること)などの症状が数週間に渡り徐々に現れるようになります。なお、このような場合、治療をしたとしても他の部位へ転移する可能性があります。

Spinal Compression Fractures

痛風は主に40代以降の男性に多く発症していましたが、最近では食生活の西洋化により、発症年齢が若年化しており、20~30代に発症する場合が増えてきました。痛風患者は関節炎による痛みだけでなく、腎臓や脳血管、心臓血管障害などが同伴する場合が多く、全身的なケアが非常に重要となります。

急性痛風の場合、痛みは他の関節炎よりもひどい場合が多く、一夜のうちに大きく腫れるほど急激に悪化する場合もあります。約90%が足趾に好発し、中でも母趾MP関節から発症する場合がほとんどですが、まれに踵関節や膝、手指の関節から発症することもあります。通風が慢性化すると鈍痛が長期間続くこともあります。

痛風に深い関わりのある疾患には、肥満、高脂血症、高血圧、動脈硬化、糖尿病などがあり、このような症状がある場合、血液中の尿酸濃度が高く現れます。

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Scoliosis

上記の損傷は主に、運動を通して発症し、退行性関節炎とは違い、若い年齢層からもよく現れます。

前十字靭帯損傷は、そのほとんどが捻り、急激な減速、過伸展などの非接触性外傷により発症しますが、時に膝外反位で回旋がかかるなどの接触性外傷により発症することもあります。このような症状が膝の裏側に現れるのが後十字靭帯損傷で、接触による損傷は複合損傷となることがほとんどです。このうち半月板軟骨破裂が併発する場合が多く見られます。

1) 膝で「プチッ」と切れるような感じがしたり

2) 膝に痛みなどの症状があったり

3) 膝がガクッとくずれそうになることが続いた場合は医師の診断を受けることをオススメします。

理学的検査を並行するMRIは前十字靭帯損傷の最も確実な診断方法です。前十字靭帯損傷時は、内外側側副靭帯や半月板、後十字靭帯などの損傷が併発することがあるため、正確な診断が必要となります。

ナヌリ病院ではこのような運動損傷を関節鏡視下手術と体系的なリハビリプログラムを通して、専門的に治療しています。

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Diseases with Back Pain

Osteoporosis

肩には肩の骨を覆っている4つの筋肉が合わさった回旋筋腱板という腱があります。この筋肉は回転などの動きを調節する役割をもっています。血液循環障害や外部からの圧迫などで回旋筋腱板が受傷することで現れる疾患を総称し回旋筋腱板疾患といいます。過度な運動や肩の使いすぎ、一定の動作を繰り返し行うことが主な原因とされています。インピンジメント症候群は回旋筋腱板のうちの棘上筋という靭帯が肩峰アーチに繰り返し衝突することで痛みを伴ったり、回旋筋腱板を損傷させる疾患をいいます。靭帯強化注射や関節鏡視下手術を通して治療を行います。

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Back Pain without Knowing the Causes

五十肩は凍結肩と呼ばれる病名の俗称で、主に50歳前後から発症することからこのような病名が付けられました。しかし、最近では30代から40代の患者が増えてきているのが現状です。五十肩にはひどい肩の痛みや肩を動かせないなどの主症状が見られます。肩から痛みがはじまり、腕や手に広がっていくのが特徴です。

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Back Pain without Knowing the Causes

肩に繋がる靭帯に石灰が沈着して起きる病気で、未だその正確な原因は明らかにされていませんが、カルシウムの排出過程に問題が起き、靭帯部位に石灰が沈着するものだとされています。腱炎は他の肩関節疾患に比べ激しい痛みを伴うという特徴があります。

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Diseases with Neck Pain

Cervical Disc

足底筋膜は足の裏全体に膜のように張られているもので、走ったり歩いたりする時に足の裏にかかる衝撃を吸収する役目を持っています。この足底筋膜への過度の負担や足底筋膜の炎症により、足の裏が腫れ、足の裏と骨が合わさる面に痛みが発生します。平素、歩いたり走ったりする時、または朝起きて立ち上がった時に足の裏に痛みがある場合は、足底筋膜炎の疑いがあります。 足底への過度な負担や体重の急激な増加により発生しやすく、これは足底に無理な荷重が加えられるためだといえます。

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Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament

足首関節の関節炎は外傷または退行性により発生する関節炎で、足首関節が腫れたり、変形し、激痛を伴うため、歩行に支障をきたす場合があります。骨折や捻挫などの負傷の後、適切な治療を受けずに激しい労働などで関節に無理が続いた場合、このような関節炎へと悪化していきます。通常、治療は薬物治療または関節鏡視下手術が行われ、最近では足首関節も人工関節置換手術が可能となりました。

痛風性関節炎はたんぱく質のプリン体における代謝異常により、その分解産物である尿酸が関節に結晶体を形成し、炎症反応を起こさせる病気です。通常、明け方に関節痛で目が覚めることが多く、関節が赤く腫れあがり、酷い痛みを生じさせます。足の親指に炎症が起こる場合が多く、ほとんどの場合、薬物治療が行われます。

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Cervical Disc

足関節靭帯損傷はバスケットボールやバレーボールなどでジャンプし、着地した時、階段を下りながら足を捻った時などに頻繁に発生する疾患です。特に体重の重い人やヒールの高い靴を履いた場合、足の形がおかしい場合などに好発します。足首の靭帯損傷と関節炎は見た目ではなかなか区別しにくいため、痛みが続く場合は専門医による正確な診断を受けることをオススメします。

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Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament

外反母趾は足の親指の付け根が変形し、こぶのように突き出た疾患をいいます。原因は先天性の場合も多く見られますが、ヒールの高い靴を履くなどの生活習慣により発生することもあります。ナヌリ病院では、この突出した骨を元に戻す手術と周辺の靭帯や筋肉を矯正する矯正治療を並行しています。

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Diseases with Neck Pain

Cervical Disc

主に運動損傷により発生し、大衆的なスポーツであるテニスやゴルフ選手から多く見られる疾患であることからこのような病名が付けられました。

テニス肘は上腕骨外側上顆炎により、肘の外側の部分が受傷することを意味します。ゴルフ肘の場合は、その反対の内側の部分が受傷することを意味し、正式には上腕骨内側上顆炎と呼ばれています。

腕を振ったり、荷物を持ち上げた時、痛みが感じられるなら、まずはテニス肘を疑ってみる必要があります。この場合、骨と筋が合わさる部分に炎症が起き、痛みが伴うようになります。

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Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament

肘関節疾患は、膝関節に比べ退行性関節炎の発生率はそれほど高くありません。外傷などの負傷により関節が損傷しながら起こる関節炎やリウマチ性関節炎である場合がほとんどです。痛みが続き、活動に支障をきたすほどである場合は、関節内に突き出た骨棘(骨)を取り除いたり、ひどい場合は肘人工関節置換手術を行わなくてはなりません。

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Diseases with Neck Pain

Cervical Disc

手首トンネル症候群または手根トンネル症候群は、腕から手までの神経が通るトンネルである手根管で慢性的に神経が圧迫されることで発生する疾患です。よく、手の痺れが循環障害によって起こると思われる場合が多くありますが、実際、手の痺れの原因の多くは末梢神経障害であり、これは手首トンネル症候群が原因である場合がほとんどです。特に、夜中に手が痺れ、十分な睡眠がとれない時などはこの病気を一度疑ってみる必要があります。

手首トンネル症候群の主症状は、手の痺れと共に痛みが伴うもので、親指の運動機能障害により、物を落としたり、お箸で食べ物をうまく掴めないことなどがあげられます。特に、夜中に症状が悪化する場合が多く、手を振ると一時的に症状が和らぐため、ぐっすり眠ることができません。また、運転途中に手が痺れる場合などもあります。

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Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament

三角線維軟骨は手関節のくるぶし側に存在する軟骨で、手首関節に加えられる衝撃を緩和させるなど、手首の安定を維持するのに重要な役割を果たしています。繰り返される手首の使用やスポーツなどの負傷により軟骨が断裂しながら痛みを誘発する疾患です。超音波検査で診断し、注射による炎症治療や関節鏡視内手術などの治療を行います。

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